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聖職者独身制の再考を、米の性的虐待反対運動がバチカンに要求

 【CJC=東京】カトリック教会内の性的虐待スキャンダルに対応しようとして結成された『忠実な信徒の声』が、バチカン(ローマ教皇庁)に聖職者独身制の再考を要求している。独身制がスキャンダルを引き起こすのに大きな役割を果たしているのではないか、と言う。
 これまで『忠実な信徒の声』は、論議を引き起こす可能性のある問題提起は避けていた。5年前にボストン教区でのスキャンダルを契機に発足した組織は一時は全世界に3万5000人の会員を擁し、教区運営の透明化を実現させるなど活発な動きを見せるまでになったが、各地でスキャンダルが続発し過ぎたたためか、会員や寄付が減少、70万ドル(約8670万円)の予算で10万ドル(約1240万円)の赤字になるなど財政難に見舞われたことから、問題の根源に迫らなければならない、と姿勢を転換した。
 「カトリック教会の運営に信徒の声を反映させ続けなければならないということを、普通のカトリック信徒に納得させる必要がある」とビル・ケイシー議長がニューヨーク・タイムズ紙に語った。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-06-28T00:51:53+09:00