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陳日君枢機卿が教皇書簡に期待

 【香港=ZENIT・CJC】教皇ベネディクト十六世が中国のカトリック者に宛てた書簡を6月30日発表したが、香港教区司教の陳日君枢機卿は7月1日、声明で書簡へ応答した。
 教皇書簡はいつ公表されるか、関心を集めていた。教皇は、中国の信徒へ書簡を送ることをこの1月に明らかにしていた。教皇が特定の地域のカトリック共同体へ書簡を書いたのは、歴史的に「初めて」。
 中国のカトリック者はこの数十年間に多くの苦難を経験しており、教皇が「自らの子」たちに特に関心をもっていることを示し、自己の不幸な状況から解放できるよう、この重要な時に指針を与えることを欲していた。
 6月初め、バチカン市国国務長官は、「教皇書簡は最終的に承認された」と発表して、事態の複雑さを伺わせた。「教皇が承認した教皇の書簡」ということになるからだ。事実は、教皇書簡の最終文でさえ、バチカンのやり方によって、さらにチェックされ、修正もある、ということである。
 教皇が最も伝統的で普遍的なカトリックの原則として苦心して説明している教義は、秘密の政治的意図はなく、宗教的なもので、誰かを攻撃する意図もない、として陳枢機卿は「私は中国の指導者がこの見地から教皇の手紙を読み、カトリック教会の真の不変の本質を理解してくれれば、と願う」と言う。
 「私の望みは司教と聖職者が教皇と結びつくことだ。本当に、中国の教会が真実のカトリック教会であることを、他の国々で認められ、尊敬されるようにしよう。そして普遍的な教会の上に名誉と栄光を我が国にもたらすようにしよう」と陳枢機卿は述べた。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-07-10T01:10:45+09:00