教界ニュース

ニュースを友達にも教える

世界YWCA総幹事が運動のキリスト教基盤を強調

 【ナイロビ=ENI・CJC】(フレデリック・ヌズウィリ記)世界YWCAのムシンビ・カニョロ総幹事は、YWCA運動が始まった時の基盤であるキリスト教的価値観との結びつきを強めるよう呼び掛けた。ナイロビで開催された世界YWCA評議会と国際女性サミットで7月4日演説した際に述べたもので、「この運動が、キリスト教的価値を包含していることを広め、教え続ければ、さらに進展すると信じる」と言う。
 YWCAの起源は、イギリスの産業革命の最中、1855年にさかのぼる。仕事と機会を求めてロンドンに引きつけられた女子青年を保護し支援することに努めた。YWCAは、その目的をキリスト教基盤によっているとし、社会に女性の完全平等な参加を任務としている。しかし、その会員には、あらゆる信仰、背景、文化の女性を含むようになった。
 ケニア出身、社会科学者、教育者、活動家であるカニョロ総幹事は、YWCAのキリスト教基盤を維持する会員の努力を肯定しているものの、そのような基盤固守が意味することを実際には十分表現してはいないとも指摘した。
 「皆さんに、私たちが住んでいる世界で行っていることの中に存在するキリスト教的価値観に忠実であることの意味を実際に探求するよう求める。そして皆さんにはそうするパワーがあると思う。そして、私たちは本当に私たちの基盤を受け入れるために活動路線を変えることができる。YWCAは、イエス・キリストを信じ、聖霊に従うために恵みを受け、受け入れられ、遣わされた女性によって設立されたのだ」と、カニョロ総幹事は語った。
 4年に一度開催される世界大会は、今年7月1〜11日にナイロビで開催され、会員約1800人が参加した。大会のハイライトは4〜7日に、HIVとエイズに関する女性のリーダーシップを主題とした最初の国際女性サミット。
 村落などで女性を対策の指導者とすることが変化をもたらすという信念の下に、YWCAは1999年にこの病気との戦いを始めた。
 評議会特別部会で、アイルランド初の女性大統領メアリー・ロビンソン氏(元国連人権高等弁務官)は、人権に関する世界の理解変革を助ける運動を呼び掛けた。ロビンソン氏は現在、『HIVとエイズを生きる国際共同体』の名誉後援者、『全世界人権基金』議長。
 「人権無視や極貧の犠牲者の手段、仲間、真の友と見なされるような、人権の本来の姿では必ずしもなかったと気づかされた。私たちの人権理解を変えるために、世界最大の女性団体の一つであるあなた方と手を取り合いたい」と、7月3日語った。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-07-20T01:26:29+09:00