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ルーテル世界連盟総幹事はバチカン文書に驚きと失望

 【ジュネーブ=LWI・CJC】バチカン(ローマ教皇庁)教理省が発表した文書で、「教会」という名はルーテル世界連盟(LWF)のような組織には正確には当てはまらない、としたことに、LWFは驚きと失望を表明している。
 LWFのイシュマエル・ノコ総幹事は7月11日、声明「教会に関する教義のある局面に関するいくつかの問題への応答」を発表、「ルーテル派教会は、この教会理解や、私たちの信仰の現実に関する指摘を受け入れることは出来ない」と断言した。
 2000年に出された教皇庁教理省宣言『ドミヌス・イエズス=イエス・キリストと教会の唯一性と救いの普遍性について』を参照して、ノコ総幹事は、バチカンの現在の姿勢がLWFにとって目新たらしいものではないものの、「エキュメニカル(教会一致を目指す)な結び付きが大きな結果を生み出して来た、最近の背景の中で再び重ねて主張されたことに悲しみ失望している」と述べた。
 ノコ総幹事は、1999年10月に採択された「義認教義に関するルーテル派とローマ・カトリック共同宣言」によって明確に示された「共通理解」に言及、「教会の分裂に打ち勝つ途上での決定的な前進」との認識を示した。
ノコ総幹事は、世界メソジスト評議会が2006年7月に「共同宣言」を確認したことが「16世紀の問題に関する単なる声明以上の共同宣言のパワー」を示したと言う。
 「私たち自身が、福音が正しく説かれ、聖礼典が正しく執行されている完全な教会であるとの理解の下に、エキュメニカルな対話に関わり続ける。それにはローマカトリック教会の中の私たちのパートナーとの対話も含まれる」とノコ総幹事は強調した。LWFは、キリスト教一致を、キリストの一つなる身体と神の民の業に対する神からの賜物と理解している、とノコ氏は言う。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-07-20T01:28:40+09:00