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教皇が「世界平和祈りの式典」20回目に祝辞

 【CJC=東京】宗教者が教義の違いを超えて集まる「世界平和祈りの式典」が20回目を迎え8月4日、滋賀県大津市の比叡山延暦寺で開かれ、仏教、キリスト教、イスラム教などの指導者と一般市民ら約1000人が参加した。
 共同通信によると、教皇ベネディクト十六世は8月4日、式典が20回目を迎えたことについて「あなた方の祈りと協力によって平和への決意が強まりますように」「私の精神は、異なる宗教を代表し聖なる比叡山に集まったあなた方とともにあります」という半田孝淳天台座主あての祝辞を発表した。
 式典は1987年、当時の天台座主・故山田恵諦師が初めて開催した。同氏がその前年、先代教皇ヨハネ・パウロ二世によるイタリア・アッシジでの平和祈願集会に参加したことが、比叡山での式典開催の契機となった。
 半田孝淳天台座主は核兵器や大量破壊兵器の脅威に触れ「世界は多くの悲劇に満ちている。1日も早く恒久平和が実現するよう心から祈る」とあいさつ。
 国宝の根本中堂前の広場で、世界平和とアフガニスタンで拉致された韓国人グループの無事を祈り、参加者全員が黙とうした。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-08-07T02:07:10+09:00