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同性愛聖職者を米福音ルーテルが受け入れ

 【CJC=東京】米福音ルーテル教会(信徒数約480万)はシカゴで行われた総会で8月11日、独身規則違反を理由に同性愛聖職者の職制を剥奪することを控えるよう監督に促す一方、全教会的に同性愛者を聖職に任じる手続きについては採択しなかった。ただ、同性愛者を完全に受容することは奨励している。
 決定は、聖書の同性愛に関する記述の解釈について激論の後に、538対431で採択したもの。
 同性愛をめぐる対立は米プロテスタント各派では長年にわたり深刻化している。福音ルーテル派ではすでに同性愛聖職者を容認する監督も出る中で、保守系グループ『ルサラン・CORE』は、これで監督が同派の方針を無視することを恐れなくなるのではないか、と指摘している。戒規基準があいまいになることを懸念する向きもある。
 ルーテル派でもセントルイスに本部を置くルーテル教会ミズーリ・シノッド(信徒数約250万)は、聖書を文字通り真理と信じており、同性愛者を聖職に任命することはない。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-08-13T23:39:29+09:00