【CJC=東京】米福音派系ANS通信によると、サウジアラビアへのキリスト教旅行者は、自宅に聖書を置いておかないと押収される可能性がある、とエルサレム・ポスト紙が報じた。
観光客誘致を進めている同国政府だが、聖書、十字架像、ダビデの星などといったものを持ち込むことは禁止しており、旅行者が持ち込もうとした場合は即座に押収するという。
国営サウジ航空のウェブサイトは「宗教的理由や地方条例によって持ち込みを禁止されているものが多数ある」と記載している。
麻薬、銃器、ポルノなどの持ち込み禁止に加え、「イスラム教以外の宗教関係の用品や文書も禁止」されているが、「聖書、十字架、像、彫刻、ダビデの星などの宗教的シンボル」も問題になりそう。
駐ニューヨーク領事館の職員は、聖書を持ち込んだり、首に十字架やダビデの星を着けていると入国の際に問題になる可能性がある、とポスト紙に述べた。□