【ニューヨーク=ENI・CJC】ニューヨーク・マンハッタン地区チェルシーの聖公会ゼネラル神学院が地熱発電計画を打ち出した。米国北東部では最大規模となる。
190年という歴史を持つ同神学院で、冷暖房設備を省エネ化し環境に配慮したものにするため石油などの化石燃料を使用しないことにするという。
8月初めから開始された計画では、二酸化炭素排出を年1万4000トン削減する。マンハッタン島の岩盤は年間温度が安定していることからそれを利用するもので、建設費用も早期に回収できる見込み。
システムの核心は、水を岩盤に循環させ地熱を利用することにある。寒期には岩盤が地表より暖かく、暖期は低いので、その温度差を利用する。
「学校という言葉の中には、生命を与えられた種子がどの元気づけている種子がまず発芽し、そして繁殖する場所である苗床や育児室に由来するものがある」と、神学院は地熱計画への意気込みを明らかにしている。□