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教皇、バチカン人事の一新を完了

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は10月1日、バチカン(ローマ教皇庁)国際聖体大会委員会議長に、教皇儀典室の現儀典長ピエロ・マリーニ大司教を任命した。後任の儀典長にはイタリア・ジェノヴァ大司教区のグイード・マリーニ司祭(42)を任命した。
 マリーニ大司教は、前教皇ヨハネ・パウロ二世の時から20年間に儀典長を務めた。
 新儀典長のマリーニ氏は、1965年、ジェノヴァ生まれ。89年、司祭叙階。これまでジェノヴァ大司教区で、大司教秘書、儀典長、教区教育委員会責任者等を務めたほか、北イタリア神学院ジェノヴァ校や宗教学研究所などで教会法や神学の教鞭をとった。ジェノバ大司教ジュセッペ・シリ枢機卿によって叙階されたマリーニ氏は、枢機卿の影響を強く受けており、教会や典礼に関しては伝統的な見解の持ち主とされている。
 教皇は機関紙『オッセルヴァトレ・ロマノ』の編集長を、長くその任にあったマリオ・アグネス氏からジョバンニ・マリア・ビアン氏(55)に交代させた。カトリック誌『アヴェニーレ』の寄稿者として知られる。
 ベネディクト十六世は、これで前教皇のバチカン人事を一掃したことになる、と英カトリック誌『タブレット』は指摘している。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-10-10T01:55:12+09:00