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司祭の終身刑判決にアルゼンチン司教会議が遺憾の意

 【ブエノスアイレス=ZENIT・CJC】カトリック教会アルゼンチン司教会議は、軍事政権(1976〜83年)時代に、クリスティアン・ボン・ウェルニッチ司祭(69)が数々の殺人と誘拐に関与したことに遺憾の意を表明した。ウェルニッチ司祭には10月9日、終身刑が言い渡された。軍事政権下に行方不明になった人は3万人と推定されている。
 判決が出された後に、司教会議は議長ホルヘ・ベルゴリオ枢機卿が署名した声明を発表、「正義がこれらの事実を明確にした方法が、すべての市民の和解の路に向かって努力を新たにすることを助けなければならず、それは刑罰逃れと憎しみの双方から離れることを求ている」と述べた。
 「どのような状況にあるにせよ、教会のメンバーが、これらの行動―暴力的抑圧―に理解を示したり、共犯することで支持するなら、それは自身の責任の下で、誤った方法を採ることであり、神、人間性、および自分の良心に背く罪を犯すことである。私たちは彼のために祈り、神は、彼を助けて、彼が引き起こした害を理解して、修正するために必要な恩寵を彼に与えられる」と言う。
 ウェルニッチ司祭が属していたヌエベ・デ・フリオ教区のマルタン・ドエリザルデ司教は「我が国にあまりに多くの分裂と憎悪があり、それを教会として防ぐことも癒やすことも出来なかった」ことを後悔すると語った。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-10-17T02:03:56+09:00