【CJC=東京】AFP通信によると、ドイツ東部のライプチヒ近郊の村で10月22日、750年前の巨大な石造りの教会を12キロ先まで台車で移動させる大プロジェクトが始まった。
教会が建っていた場所には、発電所の燃料となる亜炭が広範囲にわたり埋蔵されていたことから、地元の炭鉱会社が、亜炭を採鉱する権利を得る代わりに、教会を移転させることに同意、計300万ユーロ(約4億9000万円)が投じられた。移動ルート上にある59世帯が引越しを余儀なくされたという。
重量660トンの教会の建物は土台から1・5メートルの高さまで持ち上げられると、木製の台車に載せられた。台車はゆっくりと移動し、10日がかりで移転先のボルナ村に到着する。