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中南米でのエイズ拡大、教会の避妊禁止も一因とUNAIDS

 【CJC=東京】中南米でHIVウイルスの感染が急拡大について、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のコーディネーターを務めるアルベルト・ステラ氏は10月22日、カトリック教会がコンドームの使用を禁じていることも一因、との見方を示した。ロイター通信が報じた。
 UNAIDSによると、中南米のHIVウイルス感染者とエイズ発症者の数は合計で約170万人。2004年には最大32万人だった新規感染者数が2006年には最大41万人に増えている。
 ホンジュラスやニカラグア、コスタリカを担当する同氏はロイター通信に「中南米ではコンドームが悪者扱いされているが、もし使われていたなら、地域の感染拡大は解決されることを保証する」と述べた。
 カトリック教会は人工的な避妊や妊娠中絶に反対しており、エイズの拡大防止には自制を呼び掛けている。ただ同氏は「性教育を受けていない若者が性的に活発になることも感染拡大に寄与しているのは事実だが、自制が機能していないのも事実」としている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-10-30T03:18:14+09:00