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欧州会議上級職員がアレクシー二世発言に疑念

 【ワルシャワ=ENI・CJC】ロシア正教会アレクシー二世総主教が、人権と道徳の間の分離が激化していることがヨーロッパの文化的なアイデンティティを脅かしている、と主張したことに、欧州会議(欧州評議会)のガブリエラ・バッタイニ=ドラゴーニ教育・文化・遺産部長が反論している。
 「欧州会議の意見では、人権と道徳のギャップは全く欧州大陸に存在していない」と、同部長は10月17日、ロシアのインターファクス通信に語った。「私たちは文化の出典としての宗教と、人権の発展の基礎としての文化の間の論理的連携を認める。総主教がなぜこの点に疑問を持つのか、本当に不思議だ」と言う。
 この指摘は、アレクシー二世総主教がストラスブールで開かれた欧州議会で10月2日発言したことにコメントしたもの。
 総主教は、ヨーロッパ諸国が、「伝統的な倫理原則」を守ることに失敗したので「歴史における自身の地位」を失う危険を冒したと語った。
 モスクワで開催された宗教間の対話の会議で、バッタイニ=ドラゴーニ氏は、欧州会議加盟47カ国は、「ヨーロッパの文明を脅かす人権と道徳の間の分裂」をヨーロッパが示している、という総主教発言に疑問を抱いている、と述べたもの。人権が主に「私たちの文化を豊かにすること」における宗教の役割のおかげで展開したと信じている、と語った。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-10-30T03:19:38+09:00