教皇ベネディクト16世は、亡くなった濱尾文郎枢機卿を悼む電報を同枢機卿の家族と横浜教区司教に宛て送った。
横浜教区の梅村昌弘司教への弔電で、教皇は哀悼の意を次のように表した。
「横浜教区教区長 ラファエル梅村昌弘司教様
ステファノ濱尾文郎枢機卿様の訃報に接し、心からのお悔やみを申し上げます。
私の哀悼の念を、司教様はじめ、枢機卿様が20年近く司教として司牧した横浜教区の信徒の皆様にもお伝えします。
枢機卿様が示してくださったその福音に対する証し、貧しい人々に対する心のこもった思いやり、そしてさらに、教皇庁移住移動者司牧評議会議長として全カトリック教会のために尽くしてくださった寛大な奉仕に心から感謝すると共に、日本の誇り高きこの息子の霊魂を私たちの天の御父なる神の憐れみ深い愛に託します。
復活への希望の中に枢機卿様の死を悼むすべての人々に、私たちの救い主イエス・キリストへの一致と慰めのしるしとして使徒的祝福をおくります。」
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濱尾枢機卿の逝去によって、現在の全枢機卿数は178人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は103人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は75人となった。(バチカン放送)