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ケニアで全世界キリスト者フォーラム、指導者240人が参加

 【CJC=東京】これまでになく広範な世界の教会指導者約240人による会議『地球規模のキリスト者フォーラム』がケニアの首都ナイロビ近郊リムルのジュムイア会議センターで11月6日始まった。主題「イエス・キリスト、和解の主との旅」の下、9日までの日程で、参加者はキリスト者の一致と世界に対する共通の証しについて対話と協力の促進を話し合い、「一致こそ聖霊の働きを通じて神からの最初にして最大の贈り物であることを認め、多彩な教義、伝統と個別の賜物を尊重しつつ、キリスト者の間のより大きな理解と協力を推進することが私たちの使命である」との声明を出して閉幕した。
 フォーラムの目的は、広範囲のキリスト教諸派や連合組織が、互敬の精神を育て、共通の課題に取り組むための新たな場を形成すること。これまで相互の対話のなかった教派も参加、福音派とペンテコステ派が参加者の約半数を占めた。
 フォーラムを終えて、評価する声もある一方、前途の多難を指摘する向きもある。ペンテコステ派や一部の福音派には「改宗」を公然と進める動きがあり、他教派からの批判にさらされている。世界改革教会連盟のセトリ・ニョミ総監時は、地域レベルでの対話が続かなければ、今回のフォーラムが失敗する可能性もある、と語っている。
 フォーラム自体は1990年代半ばに、エキュメニカル(教会一致)運動はWCCの枠を超えて拡大すべきだとする、当時の総幹事、ドイツの神学者コンラッド・ライザー氏の意向によって提案された。WCCは主流プロテスタント、正教会、英国国教会(聖公会)などで構成され、ローマ・カトリック教会や福音派、ペンテコステ派は加盟していなかった。
 これまでアジア、アフリカ、欧州、ラテンアメリカで地域協議を重ねて来た。主導的な立場を守りつつも、WCC自体、他の組織と同等に加盟する道を探っていた。今回のフォーラムは12人の継続委員会が主導したが、新組織や新制度を目ざすものではないとして「メンバーシップ(入会)」ではなく「パーティシペーション(参加)」に基づくものとしている。
 今回のフォーラムに参加した諸教派は次の通り。
 アフリカン・インスチチューテッド、英国国教会、バプテスト、福音派、ローマ・カトリック教会、ディサイプル派(キリストの教会)、フレンド派、ホーリネス、ルーテル派、メノナイト、メソジスト、モラビア教会、古カトリック教会、正教会、東方正統教会、ペンテコステ派、改革派、救世軍、セブンスデー・アドベンチスト、合同教会。
 またWCCの他、地域教会協議会、青年・学生国際運動、YMCA、YWCA、聖書協会世界連盟、ワールド・ビジョン・インターナショナル、世界宣教ローザンヌ委員会なども代表を送っている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-11-15T02:51:07+09:00