教界ニュース

ニュースを友達にも教える

英で教会の屋根盗難被害が急増、価格高騰が影響か

 【CJC=東京】鉛や銅の国際価格高騰が影響してか、英国では鉛で作られた教会の屋根を引き剥がす窃盗事件が増加している。
 英国国教会の95%、約1万7000教会と契約しているエクレシアスティカル保険会社が12月11日に明らかにしたところでは、英全土で1日あたり6件に上っている。このままでは保険料引き上げも止むを得ないという。
 同社によると、被害に遭った教会からの保険金申請件数は、2005年は80件、保険金支払い総額33万ポンド(約7260万円)だったのが、その後1年間で2100件以上に急増、支払い総額も750万ポンド(約16億5000万円)に達した。盗難されたのは鉛の屋根だけでなく、銅像や鐘、銅製の避雷針などに及んでいる。
 農村部の教会は、ひと気が少なく特に狙われやすいが、被害は都市部でも顕著で、ロンドンでは1ヵ月に6軒もの被害が報告された教区もある。
 窃盗現場を目撃されても工事をしているものと思われ、まず通報されないという。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-12-18T01:37:53+09:00