【CJC=東京】トニー・ブレア前英首相が12月21日、英国国教会からカトリックに改宗した。同氏の広報担当者が22日発表した。
ブレア氏のシェリー夫人はカトリック教徒で、4人の子どももカトリック系の学校に通っている。氏自身もカトリック教会に礼拝することが多く、退任直前の今年6月にはバチカンでローマ教皇ベネディクト十六世と会見するなど、同氏がやがて改宗すると取りざたされていた。
国教会は16世紀、国王ヘンリー八世の離婚をローマ教皇から反対されたことをきっかけにカトリックから分離して創設、英国王を最高権威とし、首相は国王の名代として大主教を任命する立場にある。そのためブレア氏は首相在任中、信仰について明らかにすることを避けてきた。
カトリック教会は「トニー・ブレア氏をカトリック教会に迎え入れることを非常に嬉しく思う」との声明を出した。