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教皇、世界中の人々に利己主義を戒めるよう訴え

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は12月25日0時、バチカンのサンピエトロ寺院でクリスマスのミサを行い、「人は自分自身の物事のためにすべての空間や時間を強く求め、他の人には何も残されない」と指摘、利己主義を抑制し、貧困など苦境にあえぐ他者を思いやる気持ちの大切さを説き、世界中の人々に利己主義を戒めるよう訴えた。
 教皇は地球について「ひどい扱いを受け、汚染されている。将来が脅かされている」と述べ、地球温暖化や環境汚染をもたらしている物質文明の弊害を警告した。
 イタリア語で行われた教皇のメッセージは、世界42か国にテレビ中継された。
 同日正午、教皇はサンピエトロ大聖堂の中央バルコニーから恒例のクリスマス・メッセージ「ウルビ・エト・オルビ」(ラテン語で「ローマと世界に」の意味)を読み上げ、世界各地で自然災害を引き起こしている地球環境問題への取り組みや紛争が続くソマリア、イラク、アフガニスタンなどの国・地域名を挙げ、「苦しむ人々に安心が訪れ、持続的な解決策が見つかることを望む」と訴えた。
 教皇はこの後、日本語を含む63か国語で、キリストの生誕を祝う言葉を述べた。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-01-02T02:53:31+09:00