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「トム・クルーズ演説はナチスの宣伝相に似ている」とドイツの歴史家

 【CJC=東京】AFP通信によると、ドイツの歴史家、グイド・クノップ氏が、1月20日付けのビルド紙で、米俳優トム・クルーズの演説をナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスが戦争を呼びかけた演説に似ていると語った。
 第二次世界大戦史を専門とするクノップ氏は、クルーズが4年前、サイエントロジー教会の会員に向かって行った演説の映像を見たという。クルーズさんはこの中で、「我々はこの場所を正すべきか?」と会員に尋ねており、これを見たクノップ氏が、ゲッペルスが1943年2月18日に行った「総力戦」を呼びかける演説を思い出させると語ったもの。
 「クルーズの演説の手法は、米国の多くの権力者の間では一般的なのかもしれない。しかし、クルーズさんがサイエントロジー教会の会員に世界を正すべきかと尋ね、会員全員が『そうだ』と答える場面は、すべてのドイツ国民にゲッペルスの悪名高き演説を思い出させるだろう」言う。
 クルーズは、1944年のヒトラー暗殺未遂事件を描いた近作映画で、暗殺計画の首謀者だったクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を演じている。ただクルーズがサイエントロジー教会の信者であるため、不快感を抱いているドイツ国民もいる。
 ドイツでは、サイエントロジー教会が信者を搾取しているとして、禁止する動きが出ている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-01-24T01:37:06+09:00