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典礼改革の「後戻り」はない、とバチカン当局者

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世が第二バチカン公会議で行われた典礼改革の「後戻り」をさせているわけではない、とバチカン(教皇庁)教皇儀典室のグイド・マリーニ儀典長が1月19日、バチカン放送とのインタビューで語った。
 教皇は昨年、第二バチカン公会議で実施を一定の条件下でのみ認める、とされていたラテン語ミサの規制を撤廃している。
 13日、教皇は、システィナ礼拝堂でのミサの際、元来の主祭壇で執行したので、祈祷などの時には会衆に背を向ける昔ながらの様式になった。改革された現在のミサでは、聖職者は祭壇に面し、会衆と向き合う。
 マリーニ氏は、教会に特別な事情がある場合には、第二バチカン公会議の路線の範囲ないで特例が許容される、と語った。「典礼の執行の正確な方向性が保存されており、たぐいまれな美と調和が保たれているといった特別な状況の下では昔の聖壇でミサを行なうことも望ましい」と言う。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-01-29T01:50:33+09:00