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ポーランド・カトリック教会、召命者が急減

 【ワルシャワ=ENI・CJC】ポーランド・カトリック教会は全国に84神学校を設置しているが、入学者が24%減少した。神学生総数も10分の1になった。聖職担当ウォイチエク・ポラク司教は、最近のスキャンダルが急減の原因とは思えない、として「現代文化が生涯の献身に水をさしている。しかし聖職への召命が激減したわけではなく、聖職者が不足していると感じてもいない」と語っている。
 1月31日のインタビューで、ポラク司教は、長期的傾向が明確になるまで教会が「十分な結論」を描けない、と語った。
 ポーランドのメディアでは、神学生の減少は、共産主義政権下で教会が秘密警察に協力したとか、カトリック放送『ラジオ・マリヤ』の愛国主義が嫌気されたなどと伝えているが、司教はそれらに証拠がない、としている。
 「ポーランドは欧州全体の人口動向にも影響される。とにかく聖職候補の数は減少している。これまでより少ない聖職者でやって行くことに慣れるべきなのだ。しかし司教会議は、若年層への司牧に努め、聖職と献身生活への関心を高める新しい方法を見つけるために一生懸命だ」と言う。
 カトリック教会の召命は、ポーランド生まれの教皇ヨハネ・パウロ二世が1978年選出されたのを受けて倍増、80年代半ばピークに達した。最近でも欧州全体の2割、全世界の7%を占めている。
 教会の発表によると、神学生総数は2006年の4612人が07年には4257人に、10月段階の新入神学生は同じく1029人から786人に減少した。また修道会入会者も男女とも減少している。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-03-18T00:38:50+09:00