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WCCのコビア総幹事が退任へ

 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)のサミュエル・コビア総幹事は、2月13〜20日の日程で開催された中央委員会で18日、今年12月の任期満了に伴い、同委が再任を求めても受けない意向を明らかにした。理由は個人的なものとしている。同委は長時間にわたり議論したが、コビア氏の意向を受け入れることにし、後任選考委員会を設立した。選出は2009年9月の次回中央委で行われる。
 中央委の直前、WCCへの負担金が高額なドイツ福音教会のマーチン・ヘイン監督(WCC中央委員)が、南アのアパルトヘイト(人種隔離)政策反対闘争や、東西対立の仲介役としてWCCは、70年代と80年代には目立った存在だったが、近年はWCCが注目されることが少なくなり、さらに収入減少に直面して、WCCの存在感が薄れている、として「WCCは、あらゆることに関わろうとしているが、ミニ国連になる必要はない」と指摘するなど、コビア氏の指導に疑問が出されていた。
 コビア氏はケニア出身のメソジスト派牧師。米フェアファックス大学から哲学博士号を受けたが、同大学には博士号授与の資格がない疑念が高まり、WCCはウエブサイト上のコビア氏の経歴を修正したことも影響したと見られる。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-03-18T01:05:19+09:00