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イラク武装集団に拉致の大司教、遺体で発見

 【CJC=東京】イラク北部モスルで3月13日、武装集団によって拉致されたカルデア典礼カトリック教会のパウロス・ファライ・ラホ大司教が遺体で見つかった。
 カトリック系通信社SIRによると、犯行グループは12日、バグダッドにいる司教に電話で、健康状態が悪かったラホ大司教が死亡し、遺体を埋葬したことを伝えた。さらに13日の電話で遺体の放置場所を告げられた。遺体はモスル近郊に埋められており、死後約1週間が経過していたという。
 ラホ大司教は2月29日、一緒にいた護衛2人と運転手が武装集団に射殺された後、拉致された。
 ANSA通信によると、バチカン(ローマ教皇庁)は「(イラクで)少数派のキリスト教団体に対する暴力」と非難する教皇ベネディクト十六世の声明を発表した。
 イラク戦争後、現地では少数派キリスト者を米軍の協力者とみなすイスラム過激派によると見られる暗殺や拉致が相次いでいる。
 カルデア典礼教会に属す信徒は、イラク国内で約60万人と推定されている。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2008-03-18T01:20:23+09:00