米国教会は21世紀の奴隷制度の罪に注目

発信 : 2008年11月10日 (月) 20:55

 【オクスフォード(米オハイオ州)=ENI・CJC】米国の各教派と教界団体は「21世紀の奴隷制度」と指摘されるまでに広がった人身売買への取り組みを展開している。
 カリフォルニア州レッドウッドシティのぺニンスラ・カベナント教会はこの数週間で約3万5000ドル(約350万円)を集め、それを元に教会員や地域の啓発に乗り出した。「鎖を断ち切れ」という主題の教育プログラムの一部として、教会員は教会のドアに巨大なチェーンを置いた。
 シカゴに本部を置く福音カベナント教会は、今日の奴隷制度を取り上げたビデオを制作した。年内に同派の全教会で使われる予定。
 これらは個別の教派なり教会が、米キリスト教協議会(NCC)など超教派的な取り組みの枠組の中で始めたもの。
NCCと合同メソジスト女性部が9月29日から10月1日までオハイオ州オクスフォードで開催した会議では、人身売買の複雑さと悲劇について会員に教育することを決めた。