キリスト教慈善団体の女性射殺、タリバーンが犯行声明
発信 : 2008年10月27日 (月) 00:01
【CJC=東京】アフガニスタンの首都カブールで、キリスト教慈善団体『SERVE』職員のゲイル・ウィリアムズさん(34)が10月20日午前8時ごろ、同市西部を徒歩で出勤途中、バイクに乗った2人組の男に数回撃たれて殺害された。現地の英国大使館が女性の国籍を確認したが、南アとの二重国籍を保持しているものと見られる。
アフガニスタン内務省ゼメリ・バシャリ報道官は、実行犯が犯行直後に現場から逃走し、動機も不明だとしているが、タリバンのザビフラ・ムジャヒド広報担当は同日、彼女がアフガニスタンにキリスト教を教えに来たとし、指導者が殺害を命じたと発表した。ウィリアムズさんをしばらく前から追跡していたという。
『SERVE』は英国に拠点を置き、アフガニスタンでは1980年から身体障害を持つ人たちなど難民を支援、同国内では外国人23人、アフガン人450人が活動しているという。
アフガニスタンでは8月にも、国際NGO(非政府組織)の『国際救済委員会』(IRC)の車が銃撃を受け、外国人スタッフら4人が死亡した。さらにNGO『ペシャワール会』の伊藤和也さん(31)が拉致・殺害されている。