「現代に共に福音を証しする」=アレクセイ二世総主教が教皇に書簡
発信 : 2008年10月27日 (月) 00:03
【CJC=東京】ロシア正教会のアレクセイ二世総主教から教皇ベネディクト十六世に宛てた書簡が、バチカン(教皇庁)機関紙オッセルバトーレ・ロマーノに掲載された。
10月1日、ナポリ大司教クレシェンツォ・セーペ枢機卿はモスクワを訪問。アレクセイ二世と会見した際、教皇からのメッセージを手渡した。
教皇はこのメッセージの中で、ロシア正教会への深い親愛を表しながら、イエス・キリストへの信仰に結ばれ、闘争や苦しみに傷ついた現代世界に、尊重と平和のうちに生きるということを共に証しできるよう希望した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、総主教はこれを受けて、教皇への返信をセーペ枢機卿に託した。総主教は、教皇への深い敬愛を述べつつ、両教会の友好と前向きな協力関係の発展に喜びを表明。これらの関係は両教会の共通の源と、世界の多くの問題に対する一致した立場に基礎を置いたものであると記した。
総主教は、「神は愛である」(1ヨハネ4・8)という福音の最も偉大な啓示をすべてのキリスト者の指針とし、この神秘の証しを通して今日の世界の不和と疎外を克服していく必要を示した。