キリスト教ネットブロガー版の『十戒』

発信 : 2008年10月06日 (月) 00:36

 【ロンドン=ENI・CJC】キリスト教関係のインターネットブログを発信しているブロガーの中には、急いで発信したために、後で後悔する経験を持っている人も多い。その危険を避けるための指針が必要だ、と英国でネットブロガー版の『十戒』が登場した。
 出エジプト記の『十戒』と違って、サイバー版は石の板にではなく英福音同盟のウェブサイト上に置かれている。
 日記や発信者の思いを書き込むブログの発信者は、他人の名誉を傷つけたり、そのコンテンツ(中身)を盗んだりしてはならない。さらに偽証したり、心の中のことであっても姦通したり、ブログに偶像を作るべきではない、と戒めが上げられている。
 「私は、ブログ世界を愛してはいるが、家族のめんどうを見なければならない時に、ブログを発信するなど、ブログに生活まで支配されがちだ」と、同盟のクリシュ・カンディア宣教部長は言う。そこで18歳から87歳まで幅広いブログ仲間と『十戒』を作り上げた。
 「このアイデアは雨降りの休日に出てきた。ブログで何を言うべきか考える前に、まずブログしようという誘惑があることに気が付いた。そこで始めていたら、誰かを傷つけたり、中傷しかねないかも知れなかった」とカンディア氏は言う。
 結成したグループの目的は、最善の行動が出来るような指針を作成すること。福音派が共同体作業をする時、意見の違いを友好的にどう克服するかについてまとめられた福音同盟の1846年指針を基盤にした。
 聖職者、10代の若者、80歳になる身上相談の女性回答者などのブロガーが顔を合わせて『十戒』を徹底的に議論したという。
 同盟の『十戒』は次の通り。
(1)あなたのブログをあなたのインテグリティ(完全性)より重視してはならない。
(2)ブログのアイドル(偶像)を作ってはならない。
(3)罪が現われないように、とスクリーン・ネーム(ブログで使う名前)を悪用してはならない。
(4)ブログから1週間に1日は離れて、安息日を覚えるべきである。
(5)仲間のブロガーを敬い、その誤ちを過大視しない。
(6)他人の名誉、名声、または感情を損なってはならない。
(7)あなたの心の中で姦通したり、それを容認するためにウエブ(インターネット)を使ってはならない。
(8)他人のコンテンツを盗んではならない。
(9)仲間のブロガーに対して偽証をしてはならない。
(10)あなたの隣人のブログのランキング(評価順位)をほしがってはならない。あなた自身のコンテンツで満足すべきである。