ウォール街の苦難に教会どう対応?
発信 : 2008年09月29日 (月) 00:52
【CJC=東京】米国始め世界を襲った金融破綻。本拠とも言える「ウォール街」では、企業消滅に伴い、投資家は先行きを見通せず、経営者は相次ぎ高級マンションから退去しているが、一方で突如クビにされた従業員は、明日のこともわからず路頭に迷う始末。
「世界の他のどことも違って、ニューヨークで、私たちが吸う空気は、お金の分子で一杯」と、マンハッタンのミッドタウン地区にあるセントバーソロミュー教会(聖公会)のバディ・スターリングス牧師は9月21日の説教で述べた。その日の説教では、マタイによる福音書20章の最初にあるぶどう園で働く労働者の賃金をめぐる物語に触れたところが多かったと見られる。
米国の教会は、教会員の生活が不安になれば献金の減少が避けられず、、投資の収益急減にも頭を痛める。その一方で、苦難にさらされている人たちへのケアは欠かせない。
ウォール街の名所ともされているトリニティ教会(聖公会)は、「ストレス対策」と言う集会を9月22日から始めた。場所柄もあってか、ストレス対策の柱として、転職を掲げている。
ハドソン川の対岸ニュージャージー州ショートヒルズのクライスト教会では、転職支援を21年間も行っているが、普段なら40人ほどの参加者のところ、9月20日には、10代を中心に出席が急増したという。