教会焼き打ちしたヒンズー教過激派指導者逮捕
発信 : 2008年09月22日 (月) 01:09
【CJC=東京】南インドのカルナータカ州のキリスト教会が連続して焼き打ちされた事件で、ヒンズー教過激派『バジラン・ダル』の指導者マヘンドラ・クマールを9月19日深夜逮捕した、と現地警察が20日明らかにした。
インド連邦政府がカルナータカ州のヒンズー教国家主義政府に、「事態沈静化を図る」よう命じた1日後の逮捕。
カルナータカでは約20教会が相次ぎ襲撃された。東部オリッサ州でも同様な事件が相次ぎ、死者約20人を出している。
オリッサ州では、ヒンズー教聖職者と信者4人が殺害されたことへの反発から反キリスト教感情が高まり、数千人が迫害を恐れて、自宅を離れ、州政府運営のキャンプに入っている。
インドでは、ヒンズー教徒とキリスト者の暴力抗争が周期的に発生している。インドの総人口約11億人のうちキリスト者は2・3%。
ヒンズー教過激派は、キリスト教宣教師が、無料で教育したり医療活動を行うことで、貧困層や最下位のカースト層を「買収」している、と主張する。