明治、大正期のキリスト教思想家で文学者の内村鑑三(1861〜1930)と、大船渡市盛町に在住していた元教員・水野辰三(1891〜1959)が師弟関係にあり、親交を深めていたことを裏づけるハガキがこのほど見つかり、注目されている。
二人の親交を裏づける資料は、辰三(昭和三十四年七月、六十八歳で死去)の五男で、盛町御山下でクリーニング店を営む水野博史さん(75)宅にあった二通のハガキ。博史さんは、父から生前、自分が内村鑑三の弟子だったことを知らされていた。
「父と内村の接点はわからないが、ハガキをみると渡米中にすでに親交があり、布教活動か何かで宗教書や情報のやりとりをしていたのでは」と推察する。
また、水野さん方には、辰三と同じ時期に内村の弟子だった元東大総長の南原繁や矢内原忠雄からのハガキもあった。大船渡市史などによると、南原と矢内原は、昭和二十九年五月、同三十三年五月にそれぞれ気仙農学校の講堂で講演している。(東海新報=11月10日)