みんなのキリスト教ニュース - サン・ロレンソ教会:400年ミサ 「友好深める契機に」日韓信徒ら参列

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 ◇禁教令中に日朝で建立
 豊臣秀吉の朝鮮出兵に伴い長崎に連行された朝鮮人が1610年に長崎に建てたと伝わる「サン・ロレンソ教会」の献堂400年記念ミサが10日、長崎市のカトリック中町教会で開かれ、日韓両国の信徒ら約100人が参列した。禁教令の中で朝鮮人と日本人が協力して建立したとされ、関係者は「日韓併合100年の今年、改めて両国の友好関係を深める契機に」と語った。

 カトリック長崎大司教区によると、当時日本に連行された朝鮮人が、キリスト教が盛んな長崎で信徒となり、当時「高麗町」と呼ばれた地に教会を建てた。その際、日本人からも浄財が寄せられたという。江戸幕府の弾圧で1620年に教会は破壊され、教会の正確な跡地は現在不明だが、文献などから現在の長崎市伊勢町周辺と推定されている。

 ミサは、サン・ロレンソ教会の歴史を調べている在日韓国人信徒の趙健治さん(66)=対馬市=がカトリック長崎大司教区に呼び掛けて実現。日韓両国の司祭が執り行い、高見三明カトリック長崎大司教(64)は、朝鮮出兵や日韓併合に触れ「日韓の歴史は友好と対立の繰り返しだった。一司教として心からおわびしたい。ミサを機に、許しと和解による平和な関係を築いていくべきだ」と呼び掛けた。【錦織祐一】

〔長崎版 毎日jp(毎日新聞)〕


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