みんなのキリスト教ニュース - 法王、コンドーム使用を一部容認 HIV感染防止で

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 【ローマ共同】イタリアメディアによると、ローマ法王ベネディクト16世は21日までに、買売春などの際のエイズウイルス(HIV)感染防止目的でコンドームを使うことは容認できるとの考えを示した。ローマ法王庁はこれまでいかなる避妊具使用も産児制限につながるなどとして強く反対していた。

 法王自身も昨年のアフリカ歴訪の際に「コンドームを配ることでエイズ問題は克服できない」と発言、世界保健機関(WHO)や各国政府、一部カトリック教会から「非科学的」「人命軽視」との批判を受けていた。

 法王は、コンドーム使用を認めるのは「道徳的に改善していく一歩」となる場合に限られるとして買売春そのものを認めたわけでないと指摘。

 また「コンドームは(本来は)HIVに対処する方法ではない」とも述べ、一夫一妻の下でパートナー以外と関係を持たないことが最も有効な感染防止策だとの考えを強調した。

 近く発売予定の法王インタビュー集で述べたもので、バチカン日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノが20日、抜粋を掲載した。

2010/11/21 15:20 【共同通信】


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