みんなのキリスト教ニュース - シリア騒乱、政権側が歴史的な町を奪還:マアルーラとは?

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シリアでは現在も内戦が長引いているが、政権と反体制派の衝突は激しさを増しており、14日には政府軍が国境地帯の町・マアルーラを奪還した。この町は東方典礼カトリック教会のマル・サルキス(聖サルキス修道院)とマル・タクラ(聖テクラ修道院)という二つの歴史的な僧院があり、シリアのキリスト教徒の足跡をしめす歴史的な場所としても知られている。

■政権側が優勢に
3年にも及んでいる内戦では、先日バッシャール・アサド大統領が、政権側の優勢を強調したばかり。しかし、泥沼化している内戦では北西部で毒ガスが使用されて死者が出たという報告もあり、政権と反体制派が双方の責任を非難している状況。

またダマスカスで演説をおこなった大統領は、シリア騒乱が「テロリストに対する軍事的な成功において転換点を迎えている」と強調し、「テロリストが全滅するまで、軍事作戦を継続していく」と述べた。一方で、内戦の泥沼化に伴って市民を対象となるテロも増えており、今月10日には自動車が爆発して25人が亡くなった。

■歴史的な町も荒廃
この町は、イエス・キリストが布教活動の際に用いたとされ、かつて中東・シリア地方で話されていた西方アラム語が現在でも話されており、歴史的な教会が多数残っている。しかし激しい内乱によって、これらの価値ある歴史的建造物も損害を受けており、聖サルキス修道院も迫撃砲によって攻撃を受けた。

マアルーラは、ダマスカスの北東56kmに位置しており、人口のほとんどはシリアで10%を占めるキリスト教徒(メルキト派)となっている。標高1500mを超える美しい山間部に位置しており、内戦前は2000人ほどが暮らしていたというが、混乱によって大半の人々は町を離れている。

THE NEW CLASSIC 2014年04月15日


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