みんなのキリスト教ニュース - イスラエルをバチカンが批判…中東司教会議

logo


1
 【ローマ=柳沢亨之】キリスト教発祥の地・中東のカトリック高位聖職者約180人が一堂に会する初の「代表司教会議」がバチカンで開かれ、域内キリスト教徒減少の原因として、イスラム原理主義の台頭とイスラエルの中東政策の双方を批判する最終文書を採択し、24日に閉幕した。

 同会議は、過去100年で人口比が20%から5%となった域内信徒減少への対策を話し合うため、法王ベネディクト16世が招集し、10日に開幕。最終文書はイスラム諸国での「宗教的過激主義」を非難し、「信教の自由」擁護を要求。アル・カーイダなどイスラム過激派と、イスラム教から他宗教への改宗を認めない域内政府を間接批判した。

 最終文書はまた、「聖地の人口バランスを変える恐れのある一方的な動き」を指摘し、イスラエルによる東エルサレムのユダヤ人入植容認を暗に批判。中東和平の頓挫がイスラム教徒過激化の遠因との認識を示したものだが、イスラエル外務省は24日、「対イスラエル攻撃の場と化した(代表司教)会議に失望する」との異例の非難声明を発表した。

(2010年10月26日11時21分 読売新聞)


コメント 推薦者 関連リンク



Powered By Pligg            | サイトポリシー | サイト運営者情報 | お問い合わせ |            キリスト教の検索 なら「 KIRISUTO.INFO