みんなのキリスト教ニュース - 中国公認教会指導者が「家の教会」に手を差し出す

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 【香港=ENI・CJC】中国公認プロテスタント教会の指導者、『三自愛国運動』のフー・シアンウエイ(傅先偉)主席は、「家の教会」のことを気にかけており、聖書も提供したい、と語った。
 「中国の教会―新たな指導者、新たな挑戦」を主題に10月22日香港で行われたセミナーで、フー氏は香港の参加者約200人を前に「登録していない『家の教会』のために、私たちはそれを認め、助け、正統信仰を保って真理を逸脱したり、異端に陥ることのないよう出来る限り協力したい」と語った。
 中国基督教三自愛国運動委員会・中国基督教協会の代表12人は、19日から26日まで初めて香港とマカオを訪問した。フー氏は今年1月、会長に就任している。
 公認教会側は、中国のプロテスタント信者を少なくとも1800万人と推計するが、他に多数が「家の教会」と呼ばれる非公認の地下教会に属していると見られる。
 中国基督教三自愛国運動委員会は1951年に構想が発表され、プロテスタントの唯一の合法的包括団体として54年に設立された。
 中国基督教協会は、66年から76年まで、信仰表現が実質的に禁止された文化大革命の後で、『三自愛国運動』の支援によって成立した。
 フー氏は、牧師や伝道師の数が不足していると言い、神学教育が教会の課題、と指摘した。農村から都市へ人口集中が進んでおり、都市部の牧師不足は深刻だと語った。
 政権を担っている中国共産党の党員がキリスト者になれるのかと尋ねられて、中国基督教協議会のガオ・フェン会長は、共産党の党規則が、党員は無神論のマルクス主義に従うべきだとしてはいるが、教会のドアはすべての人に開かれている、と答えた。
 教会指導者は、本土のキリスト教共同体の存在のために第三の道があるのか、また全てのプロテスタント共同体が基督教協会・三自愛国運動の枠組みの中で登録すべきなのか議論があった、と語った。
 中国社会科学院のユ・ジャンロン教授は10月8日、北京大学で開かれた宗教と社会科学に関する会議で、家の教会の合法性を認めることを考慮し、基督教協会・三自愛国運動とは別に登録させる時だ、と発言した。同氏によると、家の教会指導者の中にはすでに独自に政府への登録を検討中の人もいる、と言う。


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