みんなのキリスト教ニュース - 三浦綾子さんの戯曲を絵本に 来年の没後10年を記念

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 【旭川】旭川市出身の作家、故三浦綾子さんの戯曲を絵本化した「したきりすずめのクリスマス」が、キリスト教系の出版社ホームスクーリング・ビジョン(東京)から出版された。日本の昔話とキリスト教を組み合わせた三浦さんならではのストーリーと、ほのぼのとした絵が注目を集めている。

 A4判、八十ページ。三浦さんが一九八一年、市民クリスマス会の演劇に書き下ろした最初の戯曲「珍版・舌切り雀(すずめ)」に、東京のイラストレーター、みなみななみさんが絵を描いた。来年の三浦さんの没後十年を記念した出版。戯曲は三浦綾子全集には収録されているが、単行本化は初めて。

 重いつづらから飛び出したおばけに驚くおばあさんに、イエス様が現れて説教し、おばあさんが欲深さを悔い改める場面や、おじいさんも傲慢(ごうまん)さを指摘されて赦(ゆる)しを請うシーンもある。「韻を踏んだリズムある文章も楽しく、親子で読んでほしい」と同社は薦める。

 三浦綾子記念文学館長で夫の光世さん(84)は「綾子は子供向けの本をもっと書きたいと言っていた。絵本化を天国で喜んでいると思う」と話している。

 千六百八十円で全国の書店で販売。問い合わせは同社(電)03・5155・9212へ。

(北海道新聞 2008/12/24)


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