みんなのキリスト教ニュース - 映画「ふうけもん」 資金不足で公開中止 年内の配給目指す

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 昨年12月15日、正月映画第2弾として全国公開が予定されていた映画「ふうけもん」が、製作会社の「J&K INTERNATIONAL」の諸事情により公開中止と、配給会社の東映が発表した。配給契約はすでに解消済みとなっている。
 J&Kの金珍姫(キム・ジンヒ)代表取締役兼プロデューサーは、「関係者や支援者には心配と迷惑をかけて申し訳ない」と話す。製作初期段階から資金面で支援していた中心的スポンサーS氏が今夏、予期せぬ事故に遭い他のスポンサーが手控えてしまったことや、昨今の米国の金融不況のあおりを受け、製作費不足により期日までに本編フィルムを納品できなかったことなどが主な原因だと本紙に語った。 
 現状は、総製作費(2億2千万)のうち、8千200万が不足。撮影は終了し本編は完成しているものの、タイトル、エンドロールなどの作業ができないままの状態だ。J&Kは、予定されていた1月17日の配給に向け、残りの製作費や配給費用をファンド(出資)で満たそうとしたが、間に合わなかった。
 金プロデューサーは「これは金儲けのための映画ではない。これまでキリスト者をはじめ多くの人々が協力してきて、やっとここまで来た作品。使命をもってやっている。何としてでも公開させたい」と胸中を明かす。また、「本当の伝道という意味に立ち返り、原作者の意図を汲みたい」とし、さらに完成度の高い作品に仕上げるため、信仰の場面などを追加撮影する方向。脚本の準備を進めているという。
 同作品は便利屋として知られるキリスト者の右近勝吉さんの自伝的映画。少年時代ヤクザにあこがれ、組のチンピラになった右近氏だが、ある日、宣教師の「オンリー・ビリーブ」という言葉と出合い、「人の為に生きていこう」と決意する。 
 監督は「釣りバカ日誌」シリーズ(1~10作)を手がけた栗山富夫さんが務めた。中村雅俊さん、浅野ゆう子さんら豪華実力派キャストが出演することからも、キリスト教界で話題となっていた。
 年内の配給を目指す金プロデューサーは、「製作費が足りなかったことを冷静に受け入れたい」としながらも、「クリスチャンが一致団結できるかどうか、試される映画になると思う」。資金調達に向け、キリスト教界へ献金などの支援を呼びかけている。
 問合せは「J&K INTERNATIONAL」(℡03・5785・4600)まで。
(2009年1月24日 キリスト新聞)


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