みんなのキリスト教ニュース - 西海市古楽演奏会:ラテン語の美しい響き、児童ら「聖歌」合唱 /長崎

logo


1
 「西海市古楽演奏会」がこのほど、同市大島町の市大島文化ホールで開かれ、市内の小学生らが16~17世紀ごろにヨーロッパで歌われていたキリスト教の聖歌をラテン語で披露した。

 同市西海町・横瀬浦は、16世紀に南蛮貿易の港が開かれ、キリスト教布教の拠点となった時期がある。市教育委員会は、そうした地元の歴史を学ぶ一環として、ヨーロッパから当時伝わった音楽を小学生の歌で再現する試みを続けている。

 演奏会には、白似田▽西海東▽西海北--の3小学校の児童が出演。同市出身といわれる中浦ジュリアンら天正遣欧少年使節が持ち帰った印刷機を使って1605年に長崎で出版された典礼書のグレゴリオ聖歌8曲をアカペラで披露。素朴で厳かな歌声に、客席の大人たちは静かに聴き入っていた。

 解説のため出演した皆川達夫・立教大名誉教授は「ラテン語で歌えるとは、感心した。子どもたちには無限の可能性があり、それを引き出した先生方も素晴らしい」と絶賛していた。【谷由美子】

毎日新聞 2009年1月29日 地方版


コメント 推薦者 関連リンク



Powered By Pligg            | サイトポリシー | サイト運営者情報 | お問い合わせ |            キリスト教の検索 なら「 KIRISUTO.INFO