みんなのキリスト教ニュース - 【教え育てる】青山学院初等部長・飛田浩昭 (1/2ページ)

logo


1
日本一おいしい給食 一椀のみそ汁から

 毎週木曜日の12時30分、青山学院の創設者の一人であるドーラ・E・スクーンメーカー先生の名を冠したホール(食堂)に児童が集まってきます。6週間ごとに巡ってくる学年ごとの特別給食「木曜ランチョン」です。

 ふだんの日の給食はそれぞれの教室で取りますが、木曜日だけは6学年708人のために当てられる調理の手間をある1学年だけに集め、毎回テーマを決め、その時期の学校行事や授業の内容も対象にして、心を配り、手をかけた食事を供します(他の5学年はお弁当持参)。

 1年生は見た目もかわいいランチ、6年生は大人と同じ本格的な食事と、成長過程に応じて内容は変わります。

 季節感あふれる旬の食材を用い、日本料理なら昆布とカツオ節でだしを、中華料理や西洋料理も基本に忠実な調理方法でスープを取ります。そして、陶器や塗り物の食器に美しく盛りつけられた和食や洋食のフルコースの食事を、きちんとしたマナーでいただく。1970年から始めた「木曜ランチョン」にはこんな願いが込められています。

 青山学院初等部の給食は戦後まもない昭和21年に始まりました。最初は温かい一椀のみそ汁だけでしたが、間もなく校地内の戦災の焼け跡を耕した、菜園で収穫した野菜を調理して出すようになりました。そこには「単におなかを満たすだけでなく、子供たちに少しでもおいしいものを食べさせてやりたい」という先生方の愛情とキリスト教に基づく信念がありました。


コメント 推薦者 関連リンク



Powered By Pligg            | サイトポリシー | サイト運営者情報 | お問い合わせ |            キリスト教の検索 なら「 KIRISUTO.INFO