みんなのキリスト教ニュース - 天草殉教祭 歴史に幕 秋の恒例行事 集客伸びず

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 島原の乱(1637-38)の犠牲者を追悼する催しとして、毎年秋に多くの観光客を集めてきた天草市の「天草殉教祭」が今年は開催されず、半世紀の歴史に幕を下ろす。観光客の伸び悩みが主な理由という。

 天草殉教祭は1956年、地元の観光協会がキリスト教団体などに声をかけ、カトリックや仏教など宗派を超えた慰霊行事として始めた。幕府軍と民衆が激戦を繰り広げた国重要文化財・祇園橋上での祈りや、キャンドル行列などで知られた。

 しかし、キャンドル行列の参加者はピーク時の約1千人から最近は約400人に減少。教会のミサに合わせて日曜夜に開く日程も敬遠されて観光客は伸び悩み、昨年9月の主催者会議で存続を議題にしていた。

 天草宝島観光協会本渡支部によると、キリスト教団体などからは、乱がキリシタン弾圧による宗教戦争でなく、藩の圧政に反発する一揆と解釈する見方もあることから、中止に異論は出なかったという。

 中心になって運営してきた同支部の横島龍一支部長は「さまざまな集客策を試したが実らなかった。来年以降は祭りを衣替えし、新しいイベントを考えたい」と話した。

=2010/10/16付 西日本新聞朝刊=


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