みんなのキリスト教ニュース - パキスタン:「冒とく罪」でキリスト教徒に死刑判決 批判高まる

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 【イスラマバード共同】イスラム教が国教のパキスタンで、キリスト教徒の女性がイスラム教の預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)したとして、裁判所で死刑を言い渡されたことに対し、人権団体などから批判や法改正を求める声が高まっている。

 地元紙などの報道によると、中部パンジャブ州に住むアーシア・ビビさん(45)は昨年6月、「キリスト教徒がくんだ水は飲めない」などと言われたことからイスラム教徒の女性とトラブルになり、ムハンマドを冒涜する言葉を発したとして起訴された。地元裁判所は今月8日の判決で、死刑を言い渡した。

 パキスタンの刑法はイスラム教の聖典コーランやムハンマドを冒涜した者に対する罪を規定し、ムハンマドへの冒涜の罰則は死刑か終身刑のみ。1審で死刑を言い渡されても、多くは上級審で覆され、これまで死刑が執行されたことはないとされるが、人権団体は「少数派の迫害の道具になっている」と規定廃止を求めてきた。

毎日新聞 2010年11月25日 東京朝刊


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