みんなのキリスト教ニュース - キリスト生誕の地、再生 ベツレヘム、観光へ自治政府支援

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 パレスチナ自治政府がヨルダン川西岸地区にあるイエス・キリスト生誕の地ベツレヘムの観光を活気づけようと、同都市で起業家支援を実施している。イスラエルとの武力対立で荒廃していた同都市は、ここにきて再生に向かいつつある。

 ベツレヘムの聖誕教会に向かって伸び、聖母マリアが夫のヨセフとともにたどったとされる商店街スターストリートは、3年前までほとんど人通りがなかったが、今は80の店舗が軒を連ねている。うち12軒は今年、政府の支援を受けて新たに開業した。クリスマスを目前にしてグルメフード店を始めたアズール・ムラドさん(52)もその1人。ギリシャやヨルダン川西岸地域で採れたオリーブ、フランスから取り寄せたチーズなど店頭の商品を示し、「この通りが活気づく何か特別な商品を提供したい」と意気込みを語る。

 米国による中東和平交渉への取り組みが頓挫するなか、パレスチナ自治政府にとっては活気ある経済を創出できるかどうかが国際的な承認を得るための試金石となっている。こうしたなか、パレスチナのファイヤド首相は、来年半ばまでに必要な政府機関の整備と財源確保を目指す政策の一環として、西岸地区の観光振興に乗り出した。ベツレヘムでは今年、起業を目指す人を対象に、税免除や営業許可証の取得料金の免除、月200ドル(約1万6800円)の補助金給付などが実施されている。

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