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英国教会大主教:金融危機「マルクス部分的に正しかった」
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admin
5915 日 前
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【ロンドン町田幸彦】英国教会の最高指導者、ローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教(58)は英保守系雑誌「スペクテーター」最新号に「マルクスの資本主義論は部分的に正しかった」と題する論評を寄稿した。大主教は寄稿文で最近の国際金融危機について「具体的利益の裏付けがない空証文の取引が大損害をもたらした」と述べ、投機家の行動を批判した。
大主教は、金融危機の到来が「想像を絶するフィクション(作り話)により、想像を超える富が作り出された真実」を暴いたと指摘した。キリスト教神学研究者の大主教だが、「共産党宣言」、「資本論」の著者カール・マルクス(1818~83年)に言及。大主教は「マルクスは『規制のない資本主義は実体のないものに現実性や影響力を与えた』という点に気付いた。他の見解を除けば、正しかった」と主張した。
金融界の仮想現実の拡大を「ユダヤ教、キリスト教が定義する偶像崇拝に相当する」と大主教は説明。金融取引の全面規制は必要ないとしながら、「偶像崇拝から我々は離れるべきだ」と論じた。
英国教会ではセンタム・ヨーク大主教も24日、金融市場急落に際して利益を上げた証券トレーダーたちに対し「銀行泥棒、資産搾取の連中だ」と非難を広言している。
(毎日新聞 2008年9月26日)
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