みんなのキリスト教ニュース - 前ローマ法王来崎の逸話など紹介 きょう30年で「訪日物語」出版

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 前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の長崎訪問から25日で30年。当時日本のカトリックの広報担当者だった水浦征男神父(69)が受け入れの準備や訪問時の出来事などを振り返った「教皇訪日物語」を出版した。

 ヨハネ・パウロ2世は1981年2月23~26日、歴代法王で初めて日本を訪問。25、26日に本県を訪れ、大雪の長崎市営陸上競技場や浦上天主堂でミサを行ったほか、日本二十六聖人記念館や恵の丘長崎原爆ホームに足を運んだ。これに先立ち広島から世界に向け「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」と平和アピールを発信した。

 幼少期を五島で過ごした水浦神父は法王の来日当時、日本のカトリック中央協議会広報委員会に所属し、マスコミ対応などに奔走。経験した出来事を少しずつ書きため、30周年の節目に出版することにした。

 第1章では法王来日の特ダネを狙う新聞や通信社、テレビの記者の動きのほか、来日時の各訪問地でのさまざまなアクシデントも紹介。第2章では、訪日前後に全国各地で開かれた「大ヴァチカン展」について記述。80年12月に他都市に先駆けて開かれた長崎新聞社での展示会の様子にも触れている。第3章では交流のあった記者を数々のエピソードと共に紹介している。

 現在、兵庫県西宮市のカトリック仁川教会に勤める水浦神父は「30年がたち、当時を知る人も少なくなった。当時のフィーバーを懐かしんでもらえれば」と話した。

 聖母の騎士社発行。文庫判、251ページ。税込み525円。県内では長崎市の紀伊國屋書店やNAKAMACHIセント・ポール(中町)で購入できる。

長崎新聞 2月25日


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