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 私は先月、横浜市にある本郷台キリスト教会の礼拝堂、ダイヤモンドチャペルで朝の説教をしました。

 この教会はプロテスタントの福音主義の教会です。42年前に牧師の池田博さんが伝道を始め、息子さんの牧師、その他若手の副牧師ら5人の協力により、急速に会員が増えました。

 大ホールで行われた私の説教には、約500人の信者のほか、地域の方も100人ほど集まっていました。説教の前に歌われた賛美歌は、ピアノやエレキギター、ドラムなどの伴奏つきで、にぎやかなものでした。ゴスペルの歌や踊りを採り入れたこの礼拝様式は、アメリカのプロテスタント教会で流行しているものです。若者が少ない日本の教会とは異なっていて驚きました。

 礼拝後、5キロ離れた別のクリスタルチャペルと呼ばれる場所に案内されました。

 そこは教会が事業として行っている学校でした。登校拒否などの子どもたちに授業をしているということでした。

 驚いたことに、校舎の隣には広いサッカーグラウンドもあり、そこでは子どもたちのためのサッカースクールが経営されていました。アルゼンチンの元代表選手オルテガ・ホルヘ・アルベルトさんが家族と共にグラウンドの近くに住み、子どもたちに指導しています。この日は私にも日本語であいさつに来られました。

 さらに驚かされたのは、この教会が大変多彩な事業をしていることでした。

 ここでは保育園のほか、障害者のための作業所や高齢者の訪問介護ステーションなども経営しています。教会が主体となった財団法人は劇団「ぶどうの木」も持っていて、公演活動をしているとのことです。

 福音主義の教会が、このような社会的、教育的、福祉的な活動をやっているとは、全くの驚きでした。一方で、「山を動かすほどの信仰」といわれる宗教の力の偉大さを痛感もしました。

 この教会の活動のために、東京からもボランティアが来るとのことです。そして、教会の発展のため1億円あまりの献金も集まっていると聞いて、私はますます驚嘆したのです。

asahi.com(朝日新聞社) 2011年2月28日


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