みんなのキリスト教ニュース - 「パスハの記録」:ロシア各地で開かれる復活大祭の催し

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 ロシアでは24日、「パスハ(復活大祭)」を迎える。ロシア人は今年、新たな記録に挑戦しながらパスハを祝う。

 モスクワの中心部には、氷でつくられた高さ約2メートルの卵の彫刻と、砂でつくられた高さ7メートルの焼き菓子「クリーチ」が登場する。ロシア南部のロストフ州では、コテージチーズで作られたお菓子、その名も「パスハ」が振舞われる。この「パスハ」の重さは500キロ。巨大な「パスハ」が作られた。

 キリストは、5つのパンで5000人の空腹を満たした。ロストフ州では今年、この奇跡の物語を皆で思い起こそうという。しかし、振舞われるのはパンではなく、コテージチーズで作られた復活大祭を象徴するお菓子だ。お菓子の製作者たちは、その重さが500キロになることから、これを「パスハの王様」と名づけた。

 製作には丸一日が費やされ、お菓子職人7人が3交代制で製作した。お菓子職人たちは、コテージチーズに干しブドウ、クルミ、シナモンを加え、円周4メートル以上の「パスハ」を作り上げた。このお菓子は、24日まで冷蔵庫で保管され、パスハの日には、特別に作られた台に乗せられて、パスハの祈祷式が執り行われる場所へと運ばれる。

 パスハを記念した催し「キリストの復活祭」組織員会のナターリヤ・シマイロワさんは、「パスハの王様」は、大主教による清めの儀式を受けた後、5000個に分けられ、訪れた人たちに振舞われると伝えた。組織者たちは「パスハの王様」を、ロシア記録ブックに登録しようと考え、すでに登録申請したという。

 パスハにちなんだ記録の樹立には、モスクワっ子たちも挑戦する。 ロシア氷の彫刻美術館では24日、食べることはできないものの、それは美しい卵の彫刻が披露される。この彫刻美術館では、宝石加工職人カルル・ファベルジェのイースター・エッグ(復活祭の卵)をモチーフにした卵の氷の彫刻が展示される。この氷の卵の重さは約2トン。 美術館広報部のエカテリーナ・シェンニコワ部長は、次のように語った。

-この卵のユニークな点は、大人も入ることができるほどの大きさに作られていることだ。子供も大人も卵の中に入ることができる。ファベルジェは、卵にいろいろな仕掛けを施して、思いがけない喜びを贈った。それぞれの人間が、素晴らしい贈り物だ。彫刻の卵に入る人たちが、素晴らしい贈り物となるのだ。なお、私たちが使用している氷は特別なものなので、今回は大規模な作業が行われた。私たちは自らの工場で氷をつくっている。川の氷にはひびや気泡、木の枝などが入っているが、私たちが作る氷は非常にきれいだ。私たちは特別に泉から水を汲んでくる。それをろ過したあとで、透明のきれいな氷をつくるのだ。

 春の暖かさが、この氷で作られた奇跡の卵に害を及ぼすことはない。美術館は常にマイナスの気温に保たれている。しかし、訪問者は寒さを恐れることはない。美術館では、訪れた人々の防寒対策として、フェルト製の長靴が提供されるという。

 さらにもう一つ、11年のパスハの日には、モスクワ中心部にある救世主キリスト大聖堂の近くで、パスハの焼き菓子「クリーチ」が砂で作られる。このクリーチの高さは7メートル。ロストフ州のお菓子のように食べることはできないが、こちらもパスハを祝う思い出深い催しとなることだろう。

 それぞれの地域が挑戦する記録は様々だが、これら全ては、キリストの復活を祝う「パスハ」の重要性を強調するとういう目的で一致している。

ロシアの声 2011年4月23日 17時12分


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