みんなのキリスト教ニュース - 【9・11から10年】異論噴出/追悼施設に十字型の鉄骨展示

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 【ニューヨーク=黒沢潤】2001年の米中枢同時テロで倒壊したニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビルのがれきから見つかった十字型の鉄骨を地下の追悼施設内に展示することへの異論が出ている。反対派は「憲法が定める政教分離に違反する」「キリスト教優遇の措置であり不公平」と主張、展示計画の変更を求める訴訟も起きている。

 十字型鉄骨は高さ約5メートル、重さ約2トン。跡地からこの鉄骨を見つけた作業員のフランク・シレッキアさんは「筆舌に尽くせない状況の中、この『十字架』を見つけた。神は私たちを見捨てていなかった」と語る。

 十字型鉄骨は現場から引き上げられた後、マンハッタン南部の教会付近に設置され、WTC跡地地下に建設中の追悼施設内に展示するため、7月下旬にクレーンで運び込まれた。

 追悼施設財団のジョセフ・ダニエルズ氏は「私たちはテロの日だけでなく、復興の最初の時期に起きたことを物語る正真正銘の遺物を展示する責務がある。十字型鉄骨は、地獄のような現場で働く多くの人々に安らぎも与えてきた歴史的遺産だ」として展示の正当性を主張する。

 十字型鉄骨を事実上、「犠牲」と「再生」を意味するキリスト教の象徴として位置付け、保存運動を進めてきたのは、地元教会のブライアン・ジョーダン神父だ。救出活動中に命を落とした同僚神父の遺体の近くでこの鉄骨が見つかった経緯があるだけに、追悼施設での展示には特別なこだわりを持つ。

2011.9.5 19:06 (1/2ページ) MSN産経ニュース


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