みんなのキリスト教ニュース - 「信仰心は不変」 小値賀・旧野首教会献堂100周年記念ミサ

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 世界遺産国内暫定リスト入りした「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一つで、北松小値賀町野崎島に立つ旧野首教会が二十五日、献堂百周年を迎えた。元島民の呼び掛けで記念ミサが聖堂で厳粛に営まれ、信徒らが祈りをささげた。

 記念ミサを呼び掛けたのは、十八歳の時に島を離れたという白濱清太郎さん(79)=北九州市=。人づてに広まり、この日のミサには、元島民らゆかりのある六十二人と、新上五島町などの信徒ら計約百四十人が参列した。

 司祭八人が祭壇に上がり、ミサの主式司祭を務めた濱〓靖彦・青方教会主任司祭は「献堂百周年を迎えることをうれしく思う。聖なる神の一員として、ミサをしたい」と述べた。信徒らが賛美歌をささげるなどして聖堂は神聖な空気に包まれた。

 白濱さんは「人が集まってくれるか心配だったが、先祖の魂が村人を呼び寄せてくれた。私の力で集まったのではない。ミサでは、言葉では表せないほど満足感を覚えた。信仰心はこれからも変わらない」と語った。

 旧野首教会は、県内外で多くの教会建築などに携わった新上五島町出身の鉄川与助が設計から施工まで手掛けた。費用は、信徒が食事を一日二回に切り詰めるなどして工面したという。

【編注】〓は、崎の大が立の下の横棒なし。


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