みんなのキリスト教ニュース - キリスト教とイスラム教の代表者たちが結集:現代の奴隷制根絶を目指すGFNとは?

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現代の奴隷制について調査を実施しているWWF(Walk Free Foundation)の設立者であるオーストラリアの億万長者アンドリュー・フォレストが、今月17日バチカンにてローマ教皇とカンタベリー大司教、そしてエジプトアル・アズハルのイスラーム指導者とともに、新たな団体GFN(Global Freedom Network)を発足させた。

■世界に3000万人いる奴隷の解放を
GFNの設立にともなって、「今日、これまでのどの歴史よりもっとも多くの数である3000万の人々が、同じ人間たちの経済的搾取によって奴隷になることを強いられている」とフォレスト氏は述べた。娘の影響で奴隷制度に興味を持った同氏は、アジアへ渡った際に人身売買されたある幼い少女の顔に見えた男性への嫌悪感と恐怖の色が忘れられず、同団体の設立に至ったという。

同団体は、世界のすべての信仰が奴隷供給や投資に携わっている組織の撲滅を目指すこと、162カ国の政府と30カ国の首長が同団体を今年度末までに支持すること、50の主要な多国籍企業による奴隷制への関与を根絶するよう尽力することを目標としている。彼らは複数の支援者から資金提供を受けて活動し、現代の奴隷制を各政府や企業から一掃していくことを目指している。

フォレスト氏は「私たちは成果を重視し、高い野心を持った完全に目的志向の組織だ。独創的な企業の様に、自己満足することなく奴隷制を打ち負かすために邁進していく。これが私たちのミッションだ」と述べている。

■3つの宗教団体の代表が集結
フランシスコ教皇は、奴隷制度を最も根絶すべき悪のひとつだと考え、問題解決に尽力している。教皇の協力から始まり、イギリス国教会の大司教ジャスティン・ウェルビー、続いてイスラーム教スンニ派の最高権威者のひとりであるアフマド・アルタイーブを巻き込み団体の発足にいたった。

3つの宗教団体の代表者たちは、GFN発足のためにバチカンに結集した。フォレスト氏は「数百万の教会とモスクが、奴隷制に反旗を掲げる戦いに参加するだろう」と述べた。世界のキリスト教、イスラム教指導者が共通の目的のために手を組むことは初めてのことであるとインディアタイムズ紙は伝えている。1

現代の奴隷制については「「現代の奴隷」は世界に3000万人、日本にも」でもお伝えしている。

THE NEW CLASSIC 2014年03月25日


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